さて、お次は北海道・東北編です。
前回と同様に、各政党の全国平均よりも高い得票率の市区町村を色付けしました。
なお、市区町村の区域データは国土数値情報ダウンロードサイトを参照しています。
まずは自民党から。

海沿いの市町村で得票率が高くなっており、水産系の組織票が影響しているのでしょうか。北部オホーツク海側は武部新氏を選出しています。札幌、旭川、函館といった都市部では得票率が低いのは北海道でも同じでした。

宮城県、岩手県内陸部で得票率が低い結果となりました。東北の有名議員は、宮城県選出の小野寺五典氏となります。
次、公明党。

北海道では、釧路、小樽、石狩、苫小牧、稚内といった都市部で得票率が高く、自民党を補完する関係は健在でした。

東北地方では、全体的に得票率が低めで、高いのはいずれも町村であり、都市部での得票率は高くありませんでした。
次、日本維新の会。

日本維新の会は北海道、東北では該当の市区町村はありませんでした。

次、立憲民主党。

全体的に得票率が高めでした。北海道で強い理由は、前進の日本社会党が公務員・炭鉱・国鉄の労働者や北海道農民連盟の支持を得ていたためらしいのですが、どうなんでしょうか。逢坂誠二氏が有名議員になります。

東北地方では青森、岩手、宮城で得票率が高くでており、岩手県は小沢一郎氏の影響があるようです。また、仙台市など都市部でも得票率が高く、他の地域とは違った分布になっていました。宮城県は安住淳氏が有名議員になります。
次、国民民主党。


北海道と東北では山形県で得票率が高いのですが、当時国民民主党と共産党の2候補だったのが影響しているのでしょうか。また、青森県六ケ所村や宮城県女川町、福島県富岡町といった原発関連施設のある町村で得票率が高くなっていました。国民民主党は電力総連の支持を受けており、原発推進派でもあるため原発関係者の票が影響したのでしょうか。岩手県金ケ崎町や宮城県大和町でも得票率が高く、こちらはトヨタ自動車の関連工場関係者の票の影響が考えられます。
次、日本共産党。


札幌周辺や苫小牧、釧路といった都市部とその周辺で高い得票率となっていました。東北では地域的な偏りはあまりありませんでした。
次、れいわ新選組。


得票率が高かったのは、ニセコ町、赤井川村、東川町でした。東北地方では該当の市区町村はありませんでした。
次、参政党。


得票率が平均よりも高いのは札幌市中央区のみで、東北地方では該当の市区町村はありませんでした。
次、社民党。


福島県、岩手県、青森県で平均以上の得票率となっていました。この理由は調べましたがわかりませんでした。
次、NHK党。


得票率が高かったのは、北海道の北見市、西興部村、札幌市中央区・白石区、青森県の三沢市、むつ市などでした。
最後、幸福実現党。


北海道では名寄市周辺で塊が見られましたが、全体的にはまばらに分布していました。
以上が北海道・東北編でした。
北海道、青森県、岩手県、宮城県は立憲民主党、山形県は国民民主党、福島県は社民党が強い結果となりました。自民党は有名議員が少なく西高東低の傾向を感じられました。